韓国語には、辛さを表す言葉がいくつもあります。「맵다」「매콤하다」「매콤달콤하다」「얼큰하다」「칼칼하다」は似ているようで、辛さの強さや味のニュアンスが異なります。本記事では、それぞれの違いと使い分けをわかりやすく解説します。
韓国語で様々な「辛い」 比較表
| 単語 | 読み方 | 意味 |
|---|---|---|
| 맵다 | メプタ | 辛い |
| 매콤하다 | メコマダ | ピリ辛・少し辛い |
| 매콤달콤하다 | メコムダルコマダ | 甘辛い |
| 얼큰하다 | オルクナダ | 辛くてスッキリする |
| 칼칼하다 | カルカラダ | 喉がヒリヒリする辛さ |
맵다(メプタ)― 「辛い」
「맵다(メプタ)」は、韓国語で最も広く使われる「辛い」の基本語です。
唐辛子のヒリヒリした熱さだけでなく、生のニンニクや玉ねぎのツンとする刺激、さらには粘膜を刺すような痛みを表す際にも使われます。
後述する「매콤하다」がポジティブな響きを持つのに対し、こちらは「(痛いほど)辛すぎる」という否定的なニュアンスを含む場合もあります。
- 이 고추는 매워요.
(この唐辛子は辛いです。) - 입이 매워요.
(口の中がヒリヒリします。)
매콤하다(メコマダ)― 「ピリ辛・少し辛い」

「매콤하다(メコマダ)」は、食欲をそそる「美味しくて心地よい辛さ」を指します。
基本の「맵다」に響きの柔らかい言葉が加わることで、刺激が抑えられたニュアンスになりました。
痛みを伴う激辛ではなく、あくまで「楽しめるレベルの辛さ」である点が特徴。
そのため、飲食店のメニューや食品パッケージでも、好印象を与える表現として頻繁に目にします。
- 이 오징어볶음은 매콤해서 정말 맛있어요.
(このイカ炒めはピリ辛で本当に美味しいです。) - 너무 맵지 않고 딱 먹기 좋게 매콤해요.
(辛すぎず、ちょうど食べやすいピリ辛です。)
매콤달콤하다(メコムダルコマダ)― 「甘辛い」

「매콤달콤하다(メコムダルコマダ)」は、「程よい辛さ」と「心地よい甘さ」が絶妙にミックスされた言葉です。
ヤンニョムチキンやトッポッキのように、砂糖や水飴のコクのある甘さと唐辛子のキレが同居する料理にぴったり。
この一言で、韓国らしい複雑な旨味を端的に伝えられます。
- 이 양념치킨은 매콤달콤해서 맛있어요.
(このヤンニョムチキンは甘辛くて美味しいです。) - 떡볶이 소스가 매콤달콤해요.
(トッポッキのソースが甘辛いです。)
얼큰하다(オルクナダ)― 「辛くてスッキリする」

「얼큰하다(オルクナダ)」は、主にスープなどの汁物に使われ、体の芯から温まる「深い辛さ」を表します。
単に舌が痛いのではなく、汗をかいた後に胃や胸がスーッと軽くなるような爽快感を伴うのが特徴。
二日酔いの酔い覚まし(ヘジャン)スープを飲んで「あぁ、生き返る!」と感じるあの感覚を指します。
韓国の人が好む「熱くてスッキリ(시원하다)」という独特の感性に根ざした表現です。
- 매운탕 국물이 얼큰해서 속이 시원해요.
(辛い海鮮スープが奥深く、お腹がスッキリします。) - 술을 마신 다음 날에는 얼큰한 국물이 먹고 싶어요.
(お酒を飲んだ翌日は、辛くてスッキリするスープが食べたくなります。)
칼칼하다(カルカラダ)― 「ピリッと喉にくる辛さ」

「칼칼하다(カルカラダ)」は、喉の奥を刺激するような、鋭くキレのある辛さを指します。
コクや重みがある「얼큰하다」に対し、青唐辛子やコショウを使った「透明感のある、後味すっきりな辛さ」に使うのが一般的。
また、料理以外では「喉がイガイガする、渇く」といった、物理的な喉の違和感を伝える言葉としても機能します。
まさに、喉に直接響く刺激に特化した表現です。
- 청양고추를 넣어서 국물이 칼칼해요.
(青唐辛子を入れたので、スープがピリッと辛いです。) - 감기에 걸려서 목이 칼칼해요.
(風邪をひいて喉がイガイガします。)


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