TOPIK쓰기の試験対策で最も悩むことが、「勉強法」ではないでしょうか。
特にTOPIKは読解や聞き取りに加え、単語の暗記や文法学習も必要なため、時間に追われて쓰기対策まで手が回らないという方も少なくないかと思います。
本記事では、TOPIK6級に合格した筆者が約1ヶ月の集中特訓で쓰기の得点を大幅にアップさせた、効率的な勉強法や参考書をご紹介します。
「何から勉強すればいいか分からない」「なかなか点数が伸びない」という方は、ぜひ最後までご覧ください!
実際に何ヶ月くらいで伸びたか
筆者は、TOPIKⅡを2回受験したことがあります。
1回目の受験時は、쓰기はノー勉強で挑み散々な結果に…100点中32点しか取れませんでした。
そのときの受験結果がこちらです。
第96回 2024年10月受験結果

そのちょうど1年後に、もう一度TOPIKに挑戦してみようと、受験日の約3ヶ月前に受験の申し込みをし、試験対策を開始。
쓰기は受験日の約1ヶ月前から勉強を始めました。
その結果、
第103回 2025年10月受験結果

1ヶ月間の集中勉強で38点も得点を上げることができました!
もちろん前回の受験から1年が経過していたため、その間である程度韓国語力が向上していたことも影響するかもしれません。
しかし、쓰기対策に取り組んだのは、試験直前の1ヶ月間のみでした。
筆者のように、쓰기は効率よくしっかり対策をすれば、短期間でも十分に得点アップを目指すことができます。
쓰기 51番
つまづきポイント
韓国語学習者の中では、普段から韓国人の友達や知人とメッセージをしたり、実際に会話をしながら韓国語の勉強をしている、という方も多いのではないでしょうか。
筆者もそのうちの一人でしたが、そういった方は話し言葉が上手な反面、書き言葉が苦手という傾向にあります。
筆者の場合、쓰기問題に手をつけた当初は、「입니다/합니다」体に書き換えることすら慣れていなかったので、書き換え練習からかなり手こずってしまった記憶があります。
主に書き換え練習は、以下のように行っていました。
| 口語体 | 文語体 |
|---|---|
| 예약을 10시로 변경하고 싶어요. | 예약을 10시로 변경하고 싶습니다. |
| 내년에 한국에 가려고 해요. | 내년에 한국에 가려고 합니다. |
| 축제가 언제 있어요? | 축제가 언제 있습니까? |
このように書き換える練習を繰り返すことで、試験本番でもミスすることなく正しい表現が身につきました。
実際の勉強法
51番で必要なのは、3級レベルの基礎文法力です。
実際に過去問では、以下のような文法が出題されました。
| 日本語 | 韓国語 |
|---|---|
| 〜しようと思います | ~하려고 합니다 |
| 〜したいです | ~하고 싶습니다 |
| 〜がいいのか | ~이/가 좋을지 |
| 〜すれば | ~하면/~면 |
| 〜したことがあります | ~본 적이 있습니다 |
| 〜しに行きます | ~하러 갑니다 |
| 〜すると言います | ~하다고 합니다 |
基礎文法をしっかりと身につけておけば、それほど難しく感じることはないかと思います。
そして、重要なのが、解答する際は問題文と同じ形式・格式で書かなければならないということです。
同じ形式・格式というのは、問題文が「입니다/합니다」体で出題される場合、解答も同じ「입니다/합니다」体で統一する必要があるということです。
例えば、このような問題が出題された場合
例
1行目の文末を見ると「합니다」形が使用されています。
この場合、答えを記入するときも必ず統一して「합니다」形で答えます。
そのため、模範解答は以下のようになります。
例 解答
例 解答 日本語訳
文章の形式・格式を統一せずに書いてしまうと、減点対象になりますので注意しましょう。
書き言葉に慣れていない方は、口語体から文語体に書き換える練習を続けながら基礎文法を身につけていきましょう。
参考書
韓国語能力試験TOPIK II 作文問題対策[第2版]
TOPIK IIの쓰기対策に特化した定番参考書
おすすめ理由日本語の解説で、初めて쓰기を勉強する方でも分かりやすい内容になっています。オリジナル模試が4回付いているので試験本番までこの一冊でカバーが可能です。
쓰기 52番
つまずきポイント
過去問では「表情と感情の影響」「星の光の原理」「音楽療法」「冬眠と体温調節」などといった専門的な分野から説明文が出題されました。
内容を詳しく知っておく必要はありませんが、各分野での基礎単語は身につけておく必要があります。
かといって、ここではハイレベルな専門用語は出てきませんので、あくまでも3・4級の単語力は必要だということは念頭に入れておきましょう!
実際の勉強法
52番では、説明文を読んで、前後の文章と自然に繋がるように( )内に入る言葉を記述する穴埋め問題となっています。
ここでも51番と同様、文法力が求められる問題となっています。
実際に過去問では、以下のような文法を答える問題が出されました。
| 日本語 | 韓国語 |
|---|---|
| 〜からだ | ~기 때문이다 |
| 〜しないように | ~지 않도록 |
| 〜して初めて分かる | ~야 알 수 있다 |
| 〜させる | ~게 하다 |
| 〜するようにする | ~도록 하다 |
| 〜しなければならない | ~야 한다 |
| 〜しなさいと言う | ~하라고 하다 |
51番と同様に、文章の形式・格式は問題文と同じもので統一します。
52番では主に「한다」体の説明文が出題されていますので、「한다」体で文章を書く練習をしておきましょう。
また52番では、説明文の全体を読み取る力が必要ですが、ここでは接続詞が重要なキーポイントになります。
| 日本語 | 韓国語 | 接続詞の種類 |
|---|---|---|
| ところが | 그런데 | 逆接 |
| しかし | 그러나 | 逆接 |
| なぜなら | 왜냐하면 | 理由 |
| それゆえ | 그러므로 | 理由→結論 |
| したがって | 따라서 | 理由→結論 |
空欄の( )部分の前後に、「그런데(ところが)」や「그러나(しかし)」などのような逆接が来た場合は、前の内容と反対の意味になる内容を記述する必要があります。
ここで形容詞の意味や役割を正しく理解できないと、文章全体を間違って解釈してしまい、得点を落としてしまう可能性があります。
そのため、52番の試験対策では文法と接続詞も合わせて勉強していくことが効果的です!
参考書
韓国語能力試験TOPIK II 作文完全対策
TOPIK IIの作文を基礎から固めたい人におすすめ
作文が苦手な人でも一から学べるように、日本語で書く練習から取り組める内容になっています。原稿用紙の使い方から51〜54番まで徹底的に勉強したい方にピッタリの一冊です。
쓰기 53番
つまずきポイント
意外にも苦戦するのが、指定文字数の範囲内で文章を構成して書くことです。
53番では、グラフや図表が2つ以上提示される場合が多く、情報量がかなり多い反面、文字数は200〜300字と限られています。
筆者も当時、データ整理が上手くできずに一文、一文とだらだらと書いてしまった結果、300字以上超過してしまったという失敗が何度もありました。
対策としては、文法や接続詞を上手く活用してまとまりのある文章を作る練習をすることです。
模範解答をよく読み参考にしながら、分かりやすく簡潔な文章を書く練習を進めていきましょう!
実際の勉強法
53番は、資料から読み取れる内容を、200〜300字で記述する問題になっています。
この53番、グラフや数値などの情報がたくさん出てくるため一見難しそうに感じられますが、テンプレートを覚えてしまえば、そのまま当てはめるだけで文章が完成します。
以下はテンプレートの例です。
以上のテンプレート①〜⑤のように、いくつかのパターンを暗記しておけば、試験本番でも対応できるようになります!
筆者は、過去問や模試を通してさまざまな出題パターンからテンプレートを整理し、暗記することで本番でも最後まで書き切ることができました。
使用した参考書
韓国能力試験TOPIK2 合格レシピ
おすすめ理由
読解・リスニング・筆記の全3分野が3〜6級までの等級別に学習できる試験対策用の参考書です。別冊の解説書に慣用句などの語彙、作文で頻出のフレーズ集が収録されており、効率よく暗記ができます。
쓰기 54番
つまずきポイント
54番では、説得力のある論理的な文章を書く必要がありますが、同じ表現を繰り返し使用すると、どうしても単調な文章になってしまいます。
例えば、日本語の場合でも「〜だと考えられる。」という文末表現ばかり使った文章は、表現力に欠ける印象を与えてしまいますよね。
そのため、さまざまな文法やテンプレートを活用して書くことが理想的ですが、覚えるべき表現が多すぎて、何から始めればいいのか分からない方も多いかと思います。
まず、上級者らしく見せる簡単なテクニックとしては、同じ語尾を繰り返さないことです。
最低でも、以下の3つは覚えておき、文末表現をバリエーション豊かに使い分けられるようにしましょう。
| 日本語 | 韓国語 |
|---|---|
| 〜だと考えられる。 | ~고 생각할 수 있다. |
| 〜であると見ることができる。 | ~고 볼 수 있다. |
| 〜であると予想される。 | ~고 예상된다. |
また、初中級レベルの接続表現を、上級レベルの文語体表現に置き換えるだけでも、文章全体が引き締まり、より上級者らしい内容に。
| 日本語 | 初中級レベル | 上級レベル |
|---|---|---|
| 〜しても | ~(아/어)도 | ~더라도 |
| 〜しようとする | ~(으)려고 하다 | ~고자 하다 |
| 〜(理由)から、ので | ~(아/어)서, ~(으)니까 | ~기 때문에 |
補足としては、内容ももちろん大切ですが、最も重要なのは、試験時間内に指定文字数を書き切ることです。
難しい内容や高度な表現を書こうとしてなかなか進まないよりかは、自分が確実に書ける範囲でとにかく書き進めていく方が、結果的には得点に繋がります。
まずは以上のように、文末表現のバリエーションを増やしたり、知っている文法を上級レベルに置き換えるなど、少しづつ自分が使える表現を増やしながら、説得力のある文章作りができるように特訓していきましょう!
実際の勉強法
54番は、出題テーマに対する自分の考え・意見を600〜700字で答える問題です。
文字数がかなり長いため、段落を分けて書いていくことが大切なこの54番ですが、過去問を見ると、ほとんどの場合は問題テーマとともに、2〜3個程度の設問が提示されます。
そのため、設問の内容に沿って、①導入→②理由(または問題点・原因)→③結論・まとめ の順序で3段落構成で文章を作ると、論理的でまとまりのある文章になりやすいです。
例えば、第64回過去問の模範解答を例に見てみましょう。
模範解答
段落①では、まずテーマの紹介(青少年期とは何か)の次に、一つ目の設問である「青少年期がなぜ重要なのか」について文章が書かれています。
段落②では、二つ目の設問「青少年たちはこの時期に主にどんな特徴を見せるのか?」に対して、特徴→原因→結果という順序で簡潔に説明しています。
段落③では、三つ目の設問「青少年の正しい成長を助けるためにどのような努力が必要か?」に対して、まず結論(解決策)を提示しています。
その後、具体例を挙げて、今後の見通しや展望を含めて文章を締めています。
そのため、「段落分けをどうすればいいか分からない」という方も、基本的には設問の順序通りに書く練習を続けていけば良いでしょう。
ただし、設問に答えるだけでは内容不足になる可能性があるので、あくまでも設問は段落構成の軸として使い、冒頭でのテーマの紹介〜今後の見通しまで全体が自然な流れになるよう意識して書くことがポイントです!
使用した参考書
韓国語能力試験 HOT TOPIK 2 書き取り 改訂版
韓国で定番のTOPIK II 쓰기実践問題集
全て韓国語で表記されているため、ある程度の韓国語力は必要ですが、上級者の方にはむしろ語彙力や読解力の向上に役立つ一冊です。カラー書籍で見やすく、解説書が別冊になっているので効率的に学習を進められます。
効果が一番高かった学習法
実際に筆者がさまざまな쓰기対策を行った中で、最も得点アップに繋がった学習法は、テンプレートの暗記でした。
特に53番に関しては、文章の構成がある程度決まっているため、テンプレートを覚えておけば、問題文のデータを当てはめるだけで文章の大部分が完成します。
54番においても、“①導入→②理由(要因)→③結論・まとめ”といった基本構成と、各段落でよく使われるフレーズを身につけておけば、スムーズに文章を書き進めることができます。
また、쓰기の配点が、53番は30点、54番は50点であり、合わせると100点満点中80点と全体の8割を占めています。
そのため、テンプレートをしっかり暗記しておけば、53番と54番の両方で安定して文章が書けるようになり、それだけ쓰기全体のスコアアップに貢献できるということになります!
まとめ
쓰기は試験の中でも最も難易度の高い科目ですが、筆者のようにコツを掴んでしまえば1ヶ月という短期間でもスコアアップを狙えます!
쓰기は対策した分だけ結果に表れやすい科目なので、諦めずに挑戦してほしいなと思います。
ぜひ本記事で紹介した勉強法を参考に、効率よく対策を進めてみてくださいね。



