TOPIK対策を始めたいけれど、単語・文法・過去問のどれから手をつければいいのか、迷っていませんか?
筆者はTOPIK6級取得者であり、現在は韓国語学習ベストセラー教材「TOPIKでる単語」「韓国語文法マスター」を開発・運営しています。自分の受験経験だけでなく、学習者がどこで止まりやすいか、何なら毎日続けやすいかを教材に落とし込んできた立場から、対策の順番を整理します。
この記事では、6級合格までの実体験と教材開発で得た学習設計の視点をもとに、申し込みから単語・文法、科目別対策、毎日の勉強メニューまでをロードマップ形式で紹介します。教材を増やす前に「いま何が足りないか」を見分け、自分に必要な対策だけを学習計画へ取り入れていきましょう!
TOPIK対策はこの順番で進める
教材を開発するときも、最初に考えるのは「何を学ぶか」より「どの順番なら迷わず続けられるか」です。TOPIK対策も、やみくもに単語帳や過去問を始めるのではなく、次の6段階に分けると進めやすくなります。
- 目標級と受験区分を決める
TOPIK IとIIのどちらを受けるか、何級を目指すか決めます。 - 試験日を決めて申し込む
目標に合う受験回を選び、そこから逆算できる締め切りを作ります。 - 単語と文法の土台を作る
問題文と選択肢を理解するために、目標級で必要になる語彙と文法を覚えます。 - 過去問を一度解く
最初から高得点を狙わず、分からない問題と時間が足りない科目を見つけます。 - 苦手な科目を分けて練習する
듣기・읽기・쓰기を同じ方法で勉強せず、失点の原因に合う練習を選びます。 - 本番時間で通して解く
最後は時間を計り、解く順番と見直しに使う時間を固定します。
まずTOPIK IかII、目標級を決める
日本で受験するTOPIKは、初級のTOPIK Iと、中・上級のTOPIK IIに分かれます。受験後の点数によって取得級が決まるため、1級から6級まで別々の試験を申し込む形式ではありません。
| 受験区分 | 判定される級 | 試験科目 | 向いている目標 |
|---|---|---|---|
| TOPIK I | 1・2級 | 듣기・읽기 | 基礎的な韓国語力を確認したい |
| TOPIK II | 3〜6級 | 듣기・쓰기・읽기 | 留学・就職・中上級の学習目標に使いたい |
日本向けの試験案内では、TOPIK Iは200点満点で1級が80点以上、2級が140点以上です。TOPIK IIは300点満点で、3級120点、4級150点、5級190点、6級230点以上が判定基準です。
留学や就職でTOPIKを使う場合は、必要な級を提出先に確認してから目標を決めましょう。現在の実力が分からない場合は、級ごとの目安を確認して、少し背伸びする目標を一つ選んでみましょう!

試験日を決めて申し込む
先に申し込んで勉強の締め切りを作ろう
筆者は、受験を決めた時点で先に申し込みを済ませていました。試験日という締め切りができたことで勉強を後回しにしにくくなり、朝の学習や模試の予定も決めやすくなりました。
受験する地域によって実施回や申込期間が異なります。まず次の試験日を確認し、受験できる回を一つ決めましょう!

過去問は実力を測るだけでなく、次に勉強する内容を決めるためにも使えます。解いた後は点数だけで終わらせず、語彙不足、文法の誤解、時間不足、問題形式への不慣れに分けて復習しましょう!
一度受験して、本番の雰囲気を知る

練習では落ち着いて解けていても、本番では緊張のせいか、慌てることも多いです。
特に作文(쓰기)は、思っていた以上に時間の余裕がなく、焦ってしまいました。
自宅で過去問を解くだけでは、本番の雰囲気までは分かりにくいものです。受験料や日程に無理がなければ、目標級への準備が十分でなくても、まずは一度、実際のTOPIK会場で試験を受けてみるのも一つの方法です。点数だけでなく、会場でどのくらい緊張するか、練習と比べて時間をどう感じるかも、次の対策に役立ちます。
最初の受験を合否だけで評価せず、「本番の雰囲気を知り、次に直すことを見つける機会」として予定に入れてみましょう!
試験日までの残り期間から計画を決める
同じ目標級でも、試験までの残り期間によって優先順位は変わります。時間があるときは土台から作り、試験が近づいたら新しい教材を増やさず、過去問と復習へ寄せます。
| 残り期間 | 学習の中心 | 進め方 |
|---|---|---|
| 90日以上 | 単語・文法の土台と科目別練習 | 基礎学習と過去問を並行し、苦手科目を早めに見つける |
| 30〜89日 | 過去問と弱点補強 | 週に一度は時間を計り、間違えた原因を科目別に直す |
| 7〜29日 | 本番形式と復習 | 新しい教材を広げず、解く順番・時間配分・頻出ミスを固める |
短期間で勉強する場合も、すべてを均等に進める必要はありません。教材開発でも、学習量を増やすより、つまずきの原因を小さく分けて必要な練習へ戻れる設計を重視しています。過去問で目標点との差を確認し、伸ばしやすい問題と失点が大きい科目から時間を配分します。

듣기・읽기・쓰기の優先順位を決める

듣기は「解く→聞き直す→根拠を確認する」
듣기は、最初から音声を止めずに問題を解きます。その後で聞き取れなかった部分を聞き直し、知らない単語だったのか、音の変化に気づけなかったのか、選択肢を読む時間が足りなかったのかを分けましょう。
「正解したか」だけでは、次の問題に使える力は残りません。教材を作る立場からも、答えを覚えるまで繰り返すより、正解の根拠になる一文を聞き取れる状態を目指すことを重視しています。本番では先に選択肢へ目を通す練習も必要です。


筆者の場合:毎朝、ニュースを1記事速読して音読した
筆者は、毎朝NAVERニュースの韓国語記事を1本速読し、その後に音読してから、その日の学習を始めていました。「速く読む→声に出して読む」という流れを、朝の習慣にしていました。
続けるうちに、筆者自身は聞き取りと読解のスピードが上がり、ニュース記事のような文章を扱う問題にも対応しやすくなったと感じています。듣기の対策として取り入れていた習慣ですが、읽기にもつながる練習になりました。
읽기は語彙と問題形式を分けて対策する
읽기で文章の意味がほとんど取れない場合は、先に語彙と文法を補います。意味は分かるのに正解できない場合は、並べ替え、空欄補充、主題選択などの問題形式ごとに解き方を確認します。
教材を作るときは、語彙不足と解き方の問題を混ぜないようにしています。最後まで解けない場合は、難問に止まりすぎていないかも確認しましょう!過去問を通して解く日と、間違えた問題を時間をかけて読み直す日を分けるのが、速さと理解の両方を鍛えるコツです。


쓰기は問題ごとに必要な練習を変える
쓰기はTOPIK IIだけの科目です。51・52番は前後の文脈に合う短い表現、53番は資料の要点を整理する文章、54番はテーマに沿って主張を組み立てる文章が求められます。
最初から54番の長文だけを練習せず、問題ごとの型、採点基準、原稿用紙の使い方を確認します。自分の文章は誤りに気づきにくいため、書いた後に文法・語彙・構成を分けて見直すことが大切です。

HelloTalkで作文を見直し、学習仲間を作る
筆者はHelloTalkで、書いた韓国語の作文を訂正してもらっていました。また、JLPT(日本語能力試験)に向けて勉強している韓国の人とつながることで、「自分も頑張ろう」と毎日の学習のモチベーションを保っていました。
ただし、言語交換での訂正は、TOPIKの採点基準に沿った専門的な添削とは別です。文法や自然な表現の見直しに活用しながら、文章の構成や試験の対策は教材・添削指導などで補いましょう。相手にも学習目的があるため、一方的に添削を頼まず、お互いに教え合う姿勢を大切にしましょう!

最後は本番の時間配分を固定する
知識があっても、一つの問題に時間をかけすぎると最後まで解けません。試験前は本番と同じ時間で解き、迷った問題を飛ばす基準と、見直しに残す時間を決めておきます。
TOPIK II(3〜6級)の時間配分
TOPIK IIは듣기・쓰기・읽기の3科目があり、特に쓰기と읽기では解く順番と時間の使い方を先に決めておくことが大切です。
筆者は、本番の作文で焦った経験から、練習では制限時間を10分残して書き終えることを目標にしました。練習で時間ぎりぎりまで使ってしまうと、本番で慌てたときに余裕がなくなると考えたためです。
この10分は筆者が練習で設けた目標であり、全員に共通する時間配分ではありません。まずは自分が書き終えるまでの時間を計り、本番の緊張も見込んだ余裕を作ってみましょう!

TOPIK I(1・2級)の時間配分
TOPIK Iは듣기と읽기の2科目です。쓰기がない分、聞き取り中に選択肢へ目を通すタイミングと、読解で一問に止まりすぎない基準を決めておきましょう。
毎日の勉強メニューを作る
「TOPIKでる単語」「韓国語文法マスター」は、まとまった演習時間を奪わず、スキマ時間に基礎を反復できるように開発しています。おすすめは、「まとまった時間はその日の科目を練習する」「スキマ時間はアプリで単語と文法を覚える」と、勉強時間の役割を分ける方法です。机に向かってから次々に科目を切り替えず、一つの科目に集中する時間を確保します。
毎日すべての科目へ手を出す必要はありません。たとえば、次のように曜日で分けると、苦手科目にもまとまった時間を使えます。
| 曜日 | まとまった時間に取り組む内容 |
|---|---|
| 月・木 | 듣기(聞き取り)の問題演習と聞き直し |
| 火・金 | 읽기(読解)の問題演習と間違い直し |
| 水・土 | 쓰기(作文)の練習と書いた文章の見直し |
| 日曜 | 過去問と1週間の復習 |
単語と文法のインプットは、スキマ時間にアプリで進めます。科目別の練習中にその都度アプリへ切り替えるのではなく、単語・文法の学習は別の時間に置きます。曜日の分け方は一例なので、仕事や学校の予定、苦手科目に合わせて調整してみましょう!
筆者の場合:会社が始まる前に勉強時間を作った

筆者は、会社が10時から始まる生活に合わせ、朝6時に起きてTOPIKの勉強をしていました。前日の学習内容を毎日復習し、模試を解く曜日も固定して進めていました。
勉強時間だけでなく、「朝はニュースの速読と音読から始める」「前日の内容を復習する」「模試は決めた曜日に解く」と内容も決めておくと、その日のメニューを考える時間を減らせます。仕事や学校がある人も、まとまった時間を取りやすい時間帯に同じ流れを置いてみましょう!
教材開発者の視点で、独学に必要な学習手段を選ぶ
教材を作る側だからこそ、一つの教材ですべてを補えるとは考えていません。学習手段は人気や冊数ではなく、今足りないものに合わせます。語彙を毎日反復したいなら単語アプリ、文法を例文と一緒に整理したいなら文法アプリ、まとまった問題演習には教材、作文を自分で直せない場合は添削や教室が候補です。
語彙を毎日反復したい
文法を例文と一緒に整理したい
級と苦手科目に合う教材を選びたい
教材は、受験する区分と苦手科目に合うものを選びます。何冊も同時に始めず、総合教材と弱点補強用の教材を使い分けましょう。


独学で初級から抜け出せないときは、環境を変えてみる
韓国語の勉強を続けているのに、ずっと初級で足踏みしている。そんな悩みはありませんか?「TOPIKでる単語」などの教材を運営する中でも、初級から次へ進む方法に悩む学習者が多いことを感じています。
中級・上級を目指して勉強していても、一人では「何が足りないのか」「今の勉強法でいいのか」が分からず、遠回りしてしまうこともあります。伸び悩んだときは、勉強量を増やすだけでなく、学ぶ環境を変えてみるのも一つの方法です。
まずは韓国語教室の無料体験を利用して、今つまずいていることや、目指したい級を相談してみましょう!
いきなり入会を決める必要はありません。自分に合う教え方や、次に取り組む課題を見つける機会として活用してみましょう。

試験前に会場と持ち物を確認する
申し込みが済んだら、受験する会場と当日の移動時間を確認します。会場までの経路を事前に調べ、余裕を持って到着できる時間を決めておきましょう。
試験が近づいたら、受験票、本人確認書類、持ち物、入室時間を確認します。案内は変わることがあるため、申し込み時に見た情報だけで判断せず、試験前にもう一度確認しましょう!

TOPIKを就職や留学に活かそう

TOPIKの級は、合格した後にどう使うかまで決めておくと次の目標が明確になります。就職や留学で提出する場合は、応募先や学校が求める級と提出方法を先に確認しましょう。
TOPIKを活用して、理想の未来へ

「K-POPアイドルになりたい」「恋人と韓国語で話せるようになりたい」「韓国へ留学したい」。韓国語を学ぶ先には、それぞれ叶えたい未来があると思います。TOPIKは、あくまでその未来に近づくための手段の一つです。
筆者は、TOPIK6級まで学んだ受験者として、そして単語・文法教材を開発する立場として、TOPIK対策は理想の未来に向けた韓国語の土台を作る近道の一つだと考えています。試験勉強で身につけたことを、会話や留学準備など、自分の目的に合う練習へつなげていきましょう。
勉強に疲れたときは、「何級を取るか」だけでなく、「韓国語ができるようになったら何をしたいか」を思い出してみましょう!今日覚えた単語や、昨日より聞き取れた一文も、その未来へ向かう一歩です。自分の目標を大切にしながら、毎日の努力を少しずつ積み重ねていきましょう!






