韓国語で「育てる・世話する」を表す「키우다・기르다・보살피다」は似ていますが、対象やニュアンスが異なり混同しやすいです。「子どもや動物にはどれ?」「能力や習慣を育てる場合は?」と迷ったことはないでしょうか。
結論としては、키우다=人・動物・植物を育てる(広く日常的)、기르다=能力・習慣などを育てる(抽象的)、보살피다=世話・面倒を見る(ケア行為)と整理すると使い分けできます。
本記事では、意味と使い方を例文付きで分かりやすく解説します。
韓国語の「키우다・기르다・보살피다」比較表
| 単語 | 核心イメージ | 重点 | 主な対象 |
|---|---|---|---|
| 키우다 | 大きくする | 成長 | 人・動物・夢など幅広い |
| 기르다 | 育成する | 過程・努力 | 能力・習慣・植物など |
| 보살피다 | 世話する | ケア | 人(子ども・病人など) |
키우다(キウダ)

基本の意味
「키우다」は最もよく使われる言葉で、「何かを大きくする・育てる」という意味です。使用する対象はとても広く、人・動物・植物など比較的幅広く使えます。
使い方としては、成長させるイメージが強い表現で、日常会話でも最も自然に使われる言葉です。カジュアルで幅広い対象に使えるのが特徴です。
使える対象が幅広い点がポイントといえます。
- 아이를 키우다(子どもを育てる)
- 강아지를 키우다(犬を飼う)
- 꽃을 키우다(花を育てる)
- 꿈을 키우다(夢をはぐくむ)
例文
-
저는 아이를 둘 키우고 있어요.
(私は子供を2人育てています) -
집에서 고양이를 키워요.
(家で猫を飼っています)
初心者の方の覚え方としては、迷ったら日常的な対象には「키우다」を使うと自然です。
기르다(キルダ)
基本の意味
「기르다」は同じ日本語の「育てる」でも「能力・習慣・動植物をじっくり育てる」というニュアンスが強い言葉です。
使い方としては、過程や努力に重点を置いた表現です。また、能力や習慣などの抽象的な対象にもよく使われる言葉です。
使える対象としては、やや限定されており、主に次のような対象に使われます。
- 습관을 기르다(習慣を身につける)
- 채소를 기르다(野菜を育てる)
- 수염을 기르다(ひげを伸ばす)
例文
-
그는 정성껏 채소를 길렀다.
(彼は心を込めて野菜を育てた) -
좋은 습관을 기르는 것이 중요하다.
(良い習慣を身につけることが重要だ)
覚え方のポイントとしては、「能力・内面的成長」には「기르다」を使うのが自然という点です。
보살피다(ポサルピダ)

基本の意味
「보살피다」は「誰かを気遣いながら世話をする・守る」という意味で、ケアや保護、思いやりといったニュアンスを含む表現です。成長させることよりも「世話をすること」に重点が置かれており、相手への配慮や感情がこもる場面でよく使われます。
使える主な対象としては次のような場合に多く使用される言葉です。
- 아이를 보살피다(子どもの世話をする)
- 환자를 보살피다(患者の看病をする)
- 부모를 보살피다(親の面倒を見る)
例文
-
어머니는 아픈 아이를 보살폈다.
(母は病気の子どもを看病した) -
그는 노부모를 정성껏 보살피고 있다.
(彼は年老いた親を真心込めて世話している)
覚え方のポイントとしては、「世話・看護・ケア」なら「보살피다」を使うと良いでしょう。
使い分けのコツ
①子どもについて
- 아이를 키우다 → 一般的(育てる)
- 아이를 보살피다 → 世話・面倒を見る
どちらの言葉を使っても良いですが、伝えたい意味が違うため使い方に注意が必要です。
「親として育てる」なら「키우다」、「一時的に面倒を見る」なら「보살피다」
②病人・高齢者
⭕보살피다(この言葉が最適)
「守る・支える」ニュアンスで使う言葉として覚えておくと良いでしょう。
③抽象的な対象
- 꿈을 키우다(夢を育てる)
- 능력을 기르다(能力を養う)
同じ抽象語でも、広く大きくするイメージの場合は「 키우다」、中身を鍛えるイメージの場合は「기르다」と覚えましょう。
④行為の焦点で考える
- 成長を見る→키우다
- 過程を見る→기르다
- 状態を支える→보살피다
迷ったら「今、自分は何をしているか」で判断すると自然です。
⑤よくある間違い
❌환자를 키우다→不自然
⭕환자를 보살피다
「人の世話」は特に区別が必要なので、例文をたくさん見て違いを覚えるようにしましょう。
まとめ
「키우다」「기르다」「보살피다」はいずれも「育てる」に関係する言葉ですが、それぞれニュアンスが異なります。키우다は最も広く使える基本的な「育てる」、기르다は能力や習慣などを「養う」という意味で、より過程や努力に焦点が置かれます。一方、보살피다は人に対して「世話をする・面倒を見る」というケアの意味が強い表現です。
使い分けの判断としては、単に成長させる場合は키우다または기르다、能力や内面を伸ばす場合は기르다、人を気遣いながら世話する場合は보살피다を使うと整理しやすくなります。やや混同しやすい言葉ですが、それぞれのニュアンスを押さえて場面ごとに適切に使い分けることが重要です。

