TOPIKは日本国内で4月、7月、10月の年3回実施されています。
例えば、4月が試験日の場合、受験の申し込み期間は1月中になっています。
そのため、試験までの約90日間でどのように対策を行なっていくかが合格に非常に影響します。
特にTOPIK Ⅱは読解(읽기)、リスニング(듣기)、作文(쓰기)の3科目に分かれておりTOPIK Ⅰよりも難易度や範囲が大幅に広がります。
本記事では、独学でTOPIK6級に合格した筆者が当時実際に行った、受験申請から試験当日までの約90日間の学習スケジュールを細かく徹底的にご紹介します。
TOPIK受験申請〜当日まで90日間の過ごし方

毎日の学習スケジュール
TOPIK Ⅱでは日常会話では使用頻度の低い文語体の単語や、慣用句などが頻出します。
そのため、普段から韓国語を勉強している方も、確実に合格するためにはTOPIKのための試験対策が重要です。
筆者の場合は、当時TOPIK4級程度の韓国語レベルで受験を申し込み、90日間徹底して勉強に取り組みました。
アルバイトをしていたので、平日の勉強時間は一日平均3時間ほどでした。
代わりに通勤時間などのスキマ時間も、単語帳を見るなどできるだけ韓国語に触れる努力をしていました。
週末などの余裕がある日は一日5〜6時間以上しっかりと取り組み、できるだけ勉強に時間を充てるようにしていました。
モチベーション維持で意識したこと
試験勉強は精神的にも体力的にもかなりエネルギーを消耗します。
それでもTOPIKに合格したあとの未来の自分を想像しながら、モチベーションを落とさないように工夫していました。
もちろん息抜きも重要です!
頑張った日には好きなものを食べたり、自分なりの解消方法で息抜きしましょう。
あまり集中できなかった日も、気を落とさずに明日はもっと頑張ろうと前向きに考えることが大切です。
TOPIK試験 目前対策 D-90~60(3ヶ月〜2ヶ月前)
単語対策
この時期に意識した学習ポイント
まず、筆者が試験対策において最優先で始めたことは単語です。
どの言語にも共通して言えることですが、言語学習で一番必要なのは、単語力・語彙力です。
単語を知らなければ、問題の意味を理解すること自体に難しさが生じるからです。
反対に、単語だけでも理解できれば、文法が分からない場合でも前後の文脈からある程度の予測ができるようになります。
筆者の場合は、単語の勉強は90日前から当日まで継続して行っていました。
筆者は、中級単語帳を一冊に絞り、試験当日まで繰り返しました。3〜5級を目指す段階ではまず中級語彙を固め、6級を目指すときは読解問題で出会った上級語彙を追加する形で進めていました。
教材は、目標級と苦手科目に合うものを比較してから一冊に絞りましょう。単語・読解・聞き取り・作文に使える教材は、次の記事にまとめています。

おすすめの暗記方法
暗記のコツは、繰り返すことです。
一度見て終わりにするのではなく、今日覚えた単語は必ず明日も目を通すように習慣化することが大切です。
筆者の経験ですが、単語の暗記は何度も繰り返すことで、忘れたくても忘れられないぐらいに記憶が定着する瞬間がやってきますよ。
実際に使っていた単語ノート・まとめ方

筆者の当時のまとめノートです。
単語帳を見ながら、知らない単語はノートにメモしたあと、周期的に繰り返して暗記しました。
筆者は、日付と復習状況を確認できる欄を作り、覚えにくい単語だけを繰り返していました。
読解(읽기)対策
この時期に意識した学習ポイント
90日前から単語と並行して読解問題にも取り組みました。
中級単語は単語帳で、上級単語と慣用句などは読解問題を通して学習するイメージです。
読解問題を解いていて分からなかった単語は必ず意味を調べて、分からないまま放置しないように気をつけていました。
長文読解に慣れるためにやったこと
読解問題は時間勝負です。
実際の試験では「時間が足りなくて最後まで解けなかった…」という方も少なくないかと思います。
速読力を鍛えるために問題を解く際は、素早く読んで理解することを意識して取り組むと本番で力になりますよ。
また、読解問題には漢字語が頻出します。
例えば「創」という漢字は韓国語で “창”だと覚えることで、初めて見る単語でも以下のようにある程度意味を予測できるようになります。
| 創 | 창 |
|---|---|
| 創立 | 창립 |
| 創業 | 창업 |
| 創作 | 창작 |
漢字ごとに韓国語を覚えると、一気に読解力とスピードが上がるのでおすすめです。

TOPIK試験 目前対策 D-60~30(2ヶ月〜1ヶ月前)
リスニング(듣기)対策
この時期に意識した学習ポイント
試験日60日前になる頃にはリスニング問題を解き始めました。
今まで覚えてきた単語を、今度は音として聞き取れるかをチェックするためでもあります。
リスニングを解いていると意外にも、目で見ると理解できるのに、音で聞くと分からなくなる単語はかなり出てくると思います。
例えば、日程という意味の「일정」はそのまま読むと“イルジョン”と発音しそうですが、実際には【일쩡】と発音するのが正しいです。
このように聞き取れない単語があった場合、単語のまとめノートに【発音注意】とメモをして、正しい発音を確認していきました。
点数が伸びた勉強方法
- 韓国のニュースを見る
- ポッドキャストを聴く
筆者の場合、日常会話でよく出るような単語はある程度聞き取れましたが、ニュースや専門的な内容を含むリスニングはすごく苦手でした。
対策として行ったことは、韓国のニュースとポッドキャストを韓国語字幕なしで視聴することです。
ニュースをいきなり見るのは少し難しいと感じるかもしれませんが、リスニング試験では韓国のニュースを想定した問題も高確率で出題されます。
そのため、試験前に練習しておくと自信に繋がりますよ。
またポッドキャストとは、インターネットで配信されるラジオコンテンツのことです。
韓国人のポッドキャストを普段から聴くことで、耳が韓国語に慣れていくのでかなりおすすめです。
字幕なしでの視聴をおすすめする理由は、韓国語を音だけで耳に慣れさせるためです。
ハングルを見ずに音だけで聞く習慣を身につけることで、リスニング対策にもなりますし、実際に韓国人の話す言葉もかなり聞き取れるようになりますよ。
以下に、筆者が普段視聴しているYoutubeチャンネルを紹介します。
ぜひ勉強に役立ててください。
Didiの韓国文化Podcast
おすすめ理由
日常の何気ない話から韓国文化について楽しくラジオを聴くように視聴できます。韓国人Didiさんの発音が綺麗で癖もないため、リスニング練習に役立ちますよ。
Youtubeで見るTOPIK試験 目前対策 D-30~0(1ヶ月前〜当日)
作文(쓰기)対策
学習ポイント
- 分かち書き(띄어쓰기)の確認
- 原稿用紙の使い方の確認
- 頻出フレーズを丸暗記
試験の30日前からは作文の対策を始めていくといいでしょう。
まずは、間違えると減点の対象になってしまう分かち書きと原稿用紙の使い方は
しっかり確認しておくことが重要です。
また、特に最後の54番は600字〜700字とかなりの長文。
出題されるテーマに沿って自分の考えを理論的に書く必要があります。
作文に使える頻出フレーズは丸暗記して、本番でもミスなく書けるように練習しておくと安心です。
点数が伸びた勉強方
作文の質を上げるためには、文法と単語を正しく添削していくことが重要になります。
作文はネイティブに添削してもらうのが一番です。
最近は有料の作文添削サービスなどもありますが、サービスを利用せずとも工夫次第で添削を受けることはできます。
- 韓国人の友達に頼む
- HelloTalkなどの言語交換アプリを利用する
- オープンチャットを利用する
韓国人の友達がいれば一番早いですが、周りに知り合いがいない、という方もHelloTalkなどの言語交換アプリで掲示板機能を利用して依頼してみましょう。
または、カカオトークのアカウントを持っている方であれば、オープンチャットで日本語の勉強をされている韓国人のチャットに参加することも方法の一つです。
特にJLPT(日本語能力試験)を準備されている方とお互いの言語を教え合うことで試験へのモチベーションも上がります。
実際に筆者は、カカオトークのオープンチャットで韓国人の方に作文の添削をお願いしたことがありますが、非常に丁寧にフィードバックを送ってくださいました。
模試・過去問対策
本番形式で解き始めた時期
筆者は、試験の2週間前からいよいよ過去問題と模擬試験を解き始めました。
ここでのポイントは“時間配分”です。
実際の試験を想定して、時間内にすべて解けるように練習していくことが重要です。
最初は時間超過してしまうかもしれませんが、練習を重ねていくことで時間配分の感覚も掴めてきます。
模試と過去問を解く際は、必ずタイマーで時間を計測しながら行うことをおすすめします。
時間配分で意識したこと<1時間目 リスニング/作文>
試験一時間目はリスニング(듣기)60分、作文(쓰기)50分の計110分です。
リスニングは読解と同様に速読力が必須です。
筆者は、先に設問を読んで問題の内容をしっかりと把握した上で、リスニング内容を聞くように心がけていました。
答えが分からず悩み込んで、次の問題の音声を聞き逃した!なんてことがないように、つまずいてしまっても一旦は次の問題に進むことが大切です。
また、作文は試験時間が50分と非常に短くなっています。
| 問題番号 | 所要時間 |
|---|---|
| 51番 52番 | 5分以内 |
| 53番 | 15分以内 |
| 54番 | 30分以上 |
特に最後の54番は600字〜700字とかなり長いので、少なくとも30分以上は確保する方が安全です。
51番〜53番までの問題は、20分以上かからないように模試や過去問で練習しておくと良いですよ。
時間配分で意識したこと<2時間目 読解>
試験二時間目の読解(읽기)は70分です。
読解も、スピード勝負です。
前半の問題は比較的難易度が易しいので、つまずくことなくスムーズに解いていくことが理想的です。
後半につれて、初めて見る単語も出てくるかもしれませんが、焦らずに前後の文脈から予想して答えていきましょう。
筆者は、模試や過去問を解くときに5分早めの65分程度で解き終わるように練習したところ、本番での負担感が少なく、最後まで解くことができました。
まとめ
以上が、筆者がTOPIK6級合格のために90日間取り組んだ学習スケジュールと、学習ポイントになります。
あくまで筆者なりに辿り着いた計画と勉強法ですので、すべての人に合うという訳ではありませんが、この記事が少しでも参考になれば幸いです。







