TOPIKの読解(읽기)は、限られた時間の中で多くの文章を読み解く必要があるため、「時間が足りなくて最後まで解ききれなかった」という人も多いのではないでしょうか。
実は、TOPIK読解で時間が足りなくなる原因は、単純に「読む速度が遅いから」だけではありません。
時間が足りなくなる原因と対策方法を知っておけば、読解問題を効率的に解けるようになります。
本記事では、TOPIK6級を取得した筆者が、読解試験で時間内にすべて解ききるための方法を詳しく解説します!
読解で時間が足りなくなるという方は、ぜひ最後までご覧くださいね。
TOPIK読解で時間が足りない原因3つと対策方法
TOPIKⅡの読解(읽기)は、全50問を70分で解く必要があります。
この70分の試験時間、TOPIKをまだ受験したことがない方は、「意外と時間に余裕があるのでは?」と思うかもしれません。
しかし、TOPIKの読解は「時間勝負」の科目です!
筆者は、TOPIKⅡを2回受験したことがありますが、1回目の受験時は読解で時間が足りず、最後の5〜6問は設問を読む時間もなくそのままマークシートを埋めて提出した、という苦い経験があります。
1回目 TOPIK II 結果

結果は、読解が76点と思うように得点が伸びず、4級止まりに。
2回目の受験では、ただ韓国語の単語や文法を覚えるだけではなく、時間内にすべての問題を解くことを意識して勉強するようになりました。
2回目 TOPIK II 結果

その結果、読解は88点で、1回目よりも12点得点アップすることができ、6級にも合格。
この経験を通して感じたのは、TOPIKは単純に韓国語の知識だけではなく、時間内に問題を解くための「コツ」も必要だということ。
以下からは、読解で時間が足りない人の原因3つと対策方法について、詳しく見ていきましょう。
①前半問題で時間がかかりすぎている
まず、読解を最後まで解き切るためには、前半の問題をできるだけ詰まることなくスムーズに解き進める必要があります。
最後まで解き切る前に時間が足りなくなってしまうという方は、前半の問題で必要以上に時間をかけているケースが多くあります。
また、読解は70分間、韓国語の文章を読み続けるため、長時間の集中力も必要です。
集中力が切れてくると、読むスピードが徐々に落ちたり、文章を理解する力が低下してしまい、同じ部分を何度も読み返してしまったりと、余分な時間を消費してしまうことも。
対策方法
過去問や模擬試験を通して、70分で全50問を解き切る練習を繰り返しましょう。
読解問題は、数問ずつ解いているときは気付きにくいですが、50問を続けて解くには、意外にも体力と集中力が必要になります。
また、時間を測らずに数問ずつ解くだけでは、70分間集中して解き続ける力は身につきにくいです。
まずは、時間を測りながら「全50問集中して韓国語を読み解き続ける」練習から始めてみてください。
初めのうちは70分を超えても大丈夫ですので、とにかく50問を解き切り、かかった時間を少しでも縮められるように繰り返し練習することが大切です。
②文章を完璧に理解しようと丁寧に読んでいる
時間が足りなくなる二つ目の原因は、問題文を最初から最後まで完璧に理解しようとして、時間をかけすぎてしまうことです。
筆者も、TOPIKの読解で時間が足りなかったときは、文章の内容をすべて理解しようとして一文一文を丁寧に読んでいました。
問題文を正確に理解することは大切ですが、読解で毎回時間が足りなくなるという方は、文章の読み方や読解問題の進め方に改善が必要です。
対策方法
問題文を一文ずつ完璧に理解しようとするのではなく、まずは文章全体の流れを7〜8割程度把握することを意識して、テンポよく読み進めていきましょう。
その際に、特に重要だと思った部分には下線を引いたり、「그러나(しかし)」や「그런데(ところが)」など、逆説を表す接続副詞には印をつけておくのがおすすめです。
例えば上記のように、筆者の場合は「그러나(しかし)」に◯印をつけて、その後ろに続く反対の内容の中で、特に重要だと感じた内容に下線を引いてマークしていました。
TOPIKの読解では、このような逆説の接続副詞の後に、筆者が伝えたい重要な内容や、問題の答えに繋がる核心的な情報が続く可能性が高いです。
そのため、文章を読み進める中で、逆説となる接続副詞を見つけたら印をつけて、後に続く文章は特に意識して読むようにしましょう。
③知らない単語や表現で止まってしまう
時間が足りなくなる3つ目の原因は、知らない単語や表現が出たときに、そこで手が止まってしまうことです。
知らない単語が出るたびに何度も考え直していると、気付かないうちに多くの時間を消費してしまいます。
対策方法
②でもお伝えしたとおり、TOPIK読解では問題文を100%理解する必要はありません。
問題文のすべてを完璧に理解できなくとも、答えを導き出すことは十分に可能だからです。
まず、知らない単語が出てきた場合は、前後の文脈から大まかな意味を推測するようにしましょう。
例えば、その単語が肯定的な内容なのか、否定的な内容なのかだけでも判断できれば、文章の流れを理解する上で十分に役立ちます。
さらに、以下の例を見てみましょう。
この問題では、冒頭に「산조(サンジョ)」という韓国の伝統音楽についての説明があります。
ここで、「산조(サンジョ)」や「다채롭다(多彩だ)」などの単語を知らなかったとしても、答えを解く上で特に問題はありません。
むしろ、( )空欄の前の箇所「〜하는 것이 아니라 (〜するのではなく)」に注目すると、その後に「ではどのように演奏するのか」という反対の内容が続くことを予想でき、答えを導き出すことができます。
そのため、知らない単語や表現が出てきても、そこで時間をかけて考えすぎるのではなく、必要であれば印をつけて一旦読み飛ばし、そのまま最後まで読み進めることが大切です。
TOPIK読解の時短テク!選択肢を先に確認しよう
TOPIKの読解問題を解く上で、まず目を通すのが問題文かと思います。
しかし、問題の中には、問題文よりも選択肢を先に確認する方が早く解くことができる類型パターンもあります。
ここからは、筆者が実際に「選択肢から確認したら時短に繋がった!」と感じた問題を紹介していきます。
읽기 9〜10番|一致する内容を選択する問題
読解 9〜10番は、提示された案内文やグラフを読み取り、選択肢の中で一致する内容を選択する問題が出題されます。
この類型問題は、まず選択肢を確認して、その内容が正しいか誤りかを判別していきましょう。
例えば、まず選択肢①の内容を見てみると
選択肢① (日本語訳)結果はEメールで知らせてくれる と書かれています。
この内容が正しいか、問題文の「결과 발표(結果発表)」の箇所を探して確認します。(問題文一番下)
(日本語訳)11月29日(金)、インジュ市庁ホームページに掲示
と記載されているので、選択肢①は誤りになります。
このように9〜10番は問題文に情報量が多いため、先に読んでしまうと時間がかなり消費されるので、選択肢から確認するようにすると時間短縮になります。
읽기 23〜24番|登場人物の心情を把握する問題
読解 23番は、文章を読んで、登場人物の心情に合うものを選ぶ問題です。
この問題では、「기대되다(期待する)」「긴장되다(緊張する)」「뿌듯하다(誇らしい)」「창피하다(恥ずかしい)」のように人の気持ちを表す形容詞が出てくるため、まずは4つの選択肢を確認し、それぞれの意味をさっと把握しておきましょう。
24番は、本文の内容と一致するものを選ぶ問題です。
こちらも、いきなり本文を読むのではなく、①〜④の選択肢を軽く確認してから本文を読み始めるのがおすすめです。
例えば、選択肢①では
(日本語訳)私はお父さんの車を運転して会社に通ってきた。と書かれています。
この選択肢①の内容を頭に入れてから、本文を読み進めると、冒頭に
(日本語訳)退職したお父さんは、毎朝運転をして私を職場まで送ってくださった。
と書かれているので、選択肢①は誤りとなります。
23〜24番は本文が長めなので、全体を読んでから選択肢を確認すると「どこに何が書いてあったっけ?」と内容を忘れがちになり、また本文から内容を探して……と時間のロスが多かったです。
筆者のように、本文を読んだあとに内容を忘れがちな人は、先に選択肢を確認しておくことをおすすめします。
TOPIK読解で時間が足りない人がやってはいけないこと
時間を測らずに問題を解く
読解問題は、必ず時間を測りながら解くようにしましょう!
時間を測らずに解いていると、分からない問題に時間をかけすぎたり、文章を丁寧に読みすぎたりして、試験本番で時間が足りなくなる可能性があります。
試験まで残り期間が少ない場合でも、少なくとも本番前に一度は、過去問や模擬試験を利用して、本番と同じ70分で全50問を解く練習をしておきましょう。
時間配分を意識しながら解き進めることが、時間内にすべて解き切るために最も大切です。
問題文の内容をすべて理解しようとする
本記事の前半でお伝えしたように、TOPIK読解では、最初から問題文を完璧に理解しようとするのではなく、重要な部分を見つけて解き進めることが大切です。
時間が足りない方は、次の流れを意識してみてください。
- 問題文を7〜8割程度理解するつもりで、素早く読む
- 重要な部分や接続副詞に印をつける
- 選択肢を読む
- 必要に応じて問題文に戻り、重要な部分を確認する
この流れを身につけることで、一文一文に時間をかけすぎることを防ぎながら、問題を解くために必要な情報を効率よく集め、答えを導き出せるようになります。
TOPIK読解力を伸ばすコツとおすすめの勉強法
TOPIK公式YouTubeチャンネルで解き方のコツをチェックする
YouTubeのTOPIK公式チャンネルでは、韓国語能力試験(TOPIK)に関するニュースから、試験の解き方のポイントなどの解説動画が数多く掲載されています!
特に、上記の動画では、読解問題の解き方や時間配分など、実際の試験で役立つ情報が紹介されていますのでぜひチェックしてみてください。
時間を計測して本番を想定した模擬試験を解く
読解で得点を伸ばすために最も効果的な勉強法は、時間を測りながら過去問や模擬試験を繰り返し解くことです。
まずは、実際の試験時間である70分以内に、全50問を解き終えることを目標にしましょう。
筆者の場合は、さらに5分早い65分間ですべての問題を解ききることを意識して練習していました。
実際の試験時間よりも5分早く終わらせる練習を続けて慣れておくことで、本番で余裕を持って焦らず取り組めたので、特におすすめしたい勉強法です。
韓国語の文章を読む習慣をつける
韓国語の文章を読む習慣をつけることで、韓国語の読解力だけではなく、読むスピードもどんどんと速くなります。
また、韓国語会話ではあまり使われない、文語体や書き言葉にも慣れておくことで、試験本番でも文章の構成や内容を把握しやすくなります。
韓国の文化・社会・時事テーマに慣れておく
- 韓国の伝統文化や食文化
- 少子高齢化
- 環境問題
- AIや科学テクノロジー
- 教育・就職
- 社会問題
読解の問題文には、韓国の文化や社会、時事ニュースなどをテーマにした内容が頻繁に登場します。
普段から、韓国語で上記のようなトピックに触れておくと、問題文の内容を理解しやすくなり、読解問題をスムーズに読み進める力が身につきます。
まとめ
本記事では、多くのTOPIK受験者が悩みを抱える「読解で時間が足りなくなる」原因と対策方法、おすすめの勉強法について詳しく解説しました。
時間が足りず、本来なら解けたはずの問題を逃してしまうのは本当にもったいないですよね。
時間が足りない原因と対策方法を意識しながら、時間配分を考えて解き進めていくことが大切です。
試験本番で、最後まで自信を持って解き切れるように頑張りましょう!











